「あなたの腰の痛みの原因は骨盤のゆがみです。」???
テレビなどでよく「骨盤のゆがみ」が話題になっていますが、骨盤は実はほとんどゆがむことはなく、骨盤の歪みが問題となる事はほとんどありません。
なぜ、歪みが注目されるのでしょうか?
メディア特にテレビや雑誌でで骨盤の歪みが良く取り上げられたりしています。
なぜこれほど沢山骨盤の歪みが特集されたりするのでしょうか?
骨盤は身体のかなめであり、その意味をあらわす漢字で骨盤と大変関係の深い「腰」があります。
「月」+「要」と書くように体のかなめになっていることがよくわかります。
骨盤が体の中心にあり、骨盤が悪くなると身体の全体に影響があるというのが大きい理由と考えられます。
もう一つの理由は「歪みが原因で身体が悪くなっている」と言われると誰でも納得しやすく、健康産業などが成り立ちやすいという、裏事情があるようです。
そもそも、人間の身体の歪みは悪い姿勢の習慣や、繰り返し日常生活、仕事などでのくせの動作で、筋肉の左右差が出来、その結果バランスが崩れ引き起こされます。
では、骨盤の歪みはどうやって起きるのでしょうか?
骨盤は3つの骨(寛骨2つ、仙骨1つ)で構成されています。その3つの骨がゆがむことが起こる事は考えにくいです。
強いて言うなら、骨盤の合わさっている関節が錆びつき、動きにくくなっていることを「骨盤の歪みが原因で不調が起こる」と表現されているように思われます。
歪みの正体とは骨盤周りの体幹部や下半身がゆがむことによって相対的に骨盤の位置が変わり、見かけ上ゆがんでいるように見えるのです。
ここで、見かけ上の骨盤の歪みは、身体にどのような不調を引き起こすのでしょうか?
まず考えられることは、筋肉が硬くなり本来持っている筋肉の能力を発揮できない事です。
この筋肉の硬さは骨盤まわりの腰や、ヒップだけでなく首や肩にも影響します。
結果、筋肉や神経にも悪影響を及ぼし、血液の循環にも影響します。
この様なことが、骨盤からくる身体の不調の大きな原因の1つと考えられます。